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風うさぎの日記
９月１９日（水） 日が傾いて、ときに窓を過ぎる蝶の黒い陰に驚いたりもするのです。 野は曼珠沙華で赤く染まり、沈む三日月は南西の空に舵を変えました。 季節は誰の上にも容赦なく過ぎて行くようでございます。 ヤクルトの古田監督も今季限りとの事。 残念なことですね。 古田がいて、高津がいて、宮本がいて稲葉がいて飯田のいるヤクルトが本当に好きだ ったのです。（勿論、石井や若武者のような五十嵐や、真中も） 巨人ファンのJ氏が私の為に、古田氏のバインダーを作ってくれたのに、彼のカッコ良 い写真や切り抜き新聞を貼るどころか、彼の涙の退団記事で終わってしまいそうです 。 さて、今夜はJ氏は会社のお仲間と連れ立って秩父の温泉に出かけました。 今夜は彼岸近い静かな夜です。 こんな夜は「中原中也」の詩でも口づさみつつ、物思いにでも耽りましょうか。 秋の夜は はるかの彼方に 小石ばかりの河原があって それに陽はさらさらと さらさらと射しているのでありました。 陽といっても まるで硅石かなにかのようで 非常な個体の粉末のようで さればこそ さらさらとかすかな音を立ててもいるのでした。 さて、小石の上に今しも一つの蝶がとまり 淡いそれでいてくっきりとした 影を落としているのでした。 （略） 中原中也 一つのメルヘンより PR ９月１６日（日） 今日は朝から新しい冷蔵庫が入るので、バタバタと頑張ったのであります。 ３０年前に買った東芝の冷蔵庫は４００リットルも入る大型で、二人の娘を育てるた めに、当時の私たちとしてはかなり頑張った買い物だったような気がします。 買い替えるにあたって、古い冷蔵庫の中や周りをきれいにお掃除しなければならなか ったのですが、いかんせん３０年の歴史はかなりのもので、もしかすると夫よりも 娘たちよりも、この冷蔵庫と付き合った時間は長かったに違いありません。 新しい冷蔵庫はやはり東芝で４５０リットルの容量のものです。 いろいろと近代的な機能は備えているのですが、それ故昔の物のように３０年の月日 に耐えられるとは思えません。 まあ、１０数年もってくれればそれで充分ですけれどね。 お掃除には重曹水が力を発揮しました。 お掃除は科学と道具ですね。 長年こびりついた埃と油汚れを力を入れずに溶かしてくれるのですから。 こんな魔法のような水が、人間にもあったら良いのに～と、ちらっと思ってしまいま した。 顔にシュッ、シュッと霧を吹きかけシミも汚れも取れたら１０年は若返る かも？？ 写真は岩手の母が昔玄関に植えてくれた白萩です。 今年も秋が巡り来て、真っ白な花を咲かせ始めました。 白萩や かよわきものはしなやかに 散りつつ咲けと母の祈りか 風うさぎ ９月１５日（土） ベストセラーになっている本はあまり読まない私ですが、ふと「女性の品格」の話 になり、読んでみようかなと言ったところ、翌日、紀伊国屋のカバーも真新しい本を 早速J氏がお土産に買って来てくれました。 いつもなら、図書館で借りたらー？と軽くいなされるところを、わざわざポケットマ ネーで買って下さるなんて、よっぽど奥さまの品格に危機感を抱いている？（汗）の ですかね。 ベストセラー本と言えば、「カラマーゾフの兄弟」も団塊世代に最 近、かなり読まれているらしいのです。 ロシア文学は長い名前の登場人物がたくさん登場するので、戯曲以外はあまり読まな かった私。 聞くところによると、この点が改良されてスッキリ分かりやすい翻訳がされていると の事なのです。 ふ～ん、私もらしくなく、こちらのブームにも乗ってみようかしら。 ロマンロランの「魅せられたる魂」も、（こちらは人生の節目節目に何度か読み返し てきたのですが）還暦を機にもう一度読んでみたい本です。 さて、今日は一日間違って人形展があると思い「吉田家」に行って来ました。 人形展は明日明後日の事で、しかたがないのでお団子とお茶を頂いてのんびりしてま いりました。 写真は「吉田家」の猫の沙羅（さら） 隣のお座布団で一緒にお茶を付き合ってくれました。 ９月１３日（木） 昨日は朝のうち強い雨が残り、さてどうしたものかと思いつつ平素の家事をこなし ていたのですが、遅い朝食を終える頃には雨もひと段落してきましたので、長瀞の ぶどう園に車を走らせたもらいました。 走っているうちに灰色の雲の間からちらりと青い空がのぞき、あれよあれよという間 に空はすっきりとした青空になっていきました。 先日、買いそびれた葡萄をプレゼント用と自宅用と買い求めてまいりましたが、 実際のところお店で買い求めるのと値段の上ではそう違いがあるとは思えません。 ただ、注文したブドウを摘み取ってもらっている間、テーブルに出されたブドウを食 味しつつ世間話をしたり、最後にはちょっと複雑なお勘定をお手伝いしたりするのが （品種とグラム数で値段が変わるので）楽しいのかもしれません。 夕方から、J氏は定年退職を友人に祝ってもらうべく新宿へ出かけました。 写真の夕焼けはその後しばらくしての空です。 Ｊ氏は電車の中でこの夕焼けを見た模様です。 この度めでたく定年の彼は、今月このようなお出かけが増えるようでございます。 ともかく、長い間お疲れ様でございました。 ９月９日（日） 台風が通過し暑い日が戻ってきた昨日、動物公園を散策しました。 長い梅雨の季節と、突然の暑い日々に動物たちも結構凌ぎずらい毎日を過ごしていた にちがいありません。 それでも、春生まれた子供たちはそれぞれに育ち、木陰でお母さんや仲間たちとのん びりくつろいでいました。 ただ、レッサーパンダのお父さんが急死、お母さんは子育て中との事でモニターの中 で後姿だけの映像、二匹の子供たちは室内でいつもの元気さがありませんでした。 それに、園内は台風が散らした小枝や木の葉や、青いどんぐりでいっぱいでした。 日差しが強いのでコンクリートの道を避けて、林の小道を歩こうとすると道は嵐の 散らしたこうしたもので緑色に埋まってしまっているのでした。 万歩計によると昨日の散歩の歩数は７千歩程度。 家にいて、炊事洗濯掃除と色々頑張って１１９７歩。（トイレ掃除まで頑張ったのに 午前中で８００歩弱でした） J氏の会社の推奨で、一日１万歩歩いて三ヶ月でオーストラリアを一周するのだそうで すが、やれやれこれではいつになったらゴールするのか分かったものではありません 。 写真は公園内のまなづるです。 |
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