12月27日(土)
今、林芙美子の詩を読んでいます。
林芙美子の名は知っていても、林芙美子の書いたものは何一つ読んだこと
がありませんでした。まして詩など。
森みつ子が演じる「放浪記」をTVで見て、何か軽く分かった様な気になっ
ていたのです。
林芙美子が詩人であった事を今更のように知って驚いているしまつです。
彼女は明治36年(1903)に生まれ昭和24年(1951)に亡くなるま
での48年の人生を生きた人です。
彼女の生きた時代の文学的背景を思えば、プロレタリア文学かアナキズム
、ダダイズムのいずれかの世界に流れる傾向があった中で、そのいずれの
分野にも属さない作家であったようです。
詩の作風は、どちらかと言えばジプシー的で、生活の苦悩をうたいながら
も開放的で、明るく大らかなのです。
しかし彼女の詩は、この時代のどの潮流にも属さなかった為に、どうやら
文学会から冷遇され黙殺された嫌いがあります。
この年になって(図書館の片隅で)林芙美子の詩に出会う事が出来たのは
実にラッキーでした。
少し林芙美子を学んでみようと思います。
さて、写真は昨日片付けた我が家のクリスマスツリーです。
そろそろお正月を迎える用意をしなければなりません。
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