12月5日(金)
午前中は何とか持っていた天候も夕方からかなりの土砂降りになってし
まいました。
雨が降るとの天気予報だったので、洗濯物は部屋に取り入れて出かけたの
で洗濯物は雨に濡れずに済みましたが。
途中、岩殿観音に寄って大銀杏の散り敷いた境内を歩いてみたのですが、
この雨で散り残っていた葉もすっかり散ってしまうだろうと思います。
今年も赤・白・ピンクと3色のシクラメンを買い求めて来ました。
いよいよ冬支度の始まりです。
先日、ラジオ第2放送の「現代文」の時間で吉本ばななの「緑の手」を取
り上げていました。そこで主人公がもう既に意識も無く眠り続ける祖母の
世話をしながら「アロエが苦しんでいるからアロエを助けるように」
という祖母の声を聞くのです。
(講師のアロエの発音がちょっとアクセントが可笑しかったので聞くとも
なく聞いておりました)
結局主人公は植えたまま忘れ去っていたアロエをガレージ横から移植し、
自分の心の中のアロエに対する残酷さを反省するといった内容だった気が
します。
緑の植物を慈しんで育てる手を「緑の手」とよぶそうで、そう言えば私な
どもこうした事にはかなり無神経な方だなと思ったわけです。
で、ぐるりと周りを見渡すと植物たちの悲鳴だらけで、いちいち耳を傾け
ていたらきりがない。
と、一番強烈に目に飛び込んできたのが、2年前のクリスマスに買い求め
玄関でそのまま風雨にさらされている写真の人形でした。
塗装も剥げ、無残な姿でたたずんでいたのです。
天使の姿をしてるぶんだけ罪悪感も強く感じられて、早速人形を洗い清め
半日かけてアクルリ絵の具で塗り直してみました。
私の人生にとってこんな些細なことが、意外と深い意味を持っているのだ
と思い知らされたりする師走です。