5月23日(金)
朝5時、小鳥のさえずりで目が覚めました。(と、云えば聞こえが良い
のですが)さえずりと言うにはやたらと甲高く、テンポの速い鳴き方であ
ります。 若者言葉で、「マジすか。勘弁して下さいよ」などなどボヤキ
ながら、カーテンを開けると昨夜暖かかったせいもあって、窓を閉め忘れ
ているのに気が付きました。(これだ!!)
目がすっかり覚めてしまったので、鳥の正体を見極めるべく、パジャマの
ままベランダに出てみました。
それにしても夏至一ヶ月前の午前五時は本当に明るいですね。
昇って来た朝日を背に受信塔の棒に止まって、こちらを窺がっているカラ
スの姿も不気味に、美しくないとは言い難い。
山鳩が、まだ眠そうな声で、何所か遠くの方で鳴いているのが聞こえて来
ます。 何かに驚いたようにすずめが数羽飛び立ちます。
そして、けたたましく、ちょりちょりちょり、じゅいちーじゅいちーじゅ
じゅじゅじゅじゅと鳴き続ける鳥はー、、、居ました、居ました。
遊歩道の桜の枝に。 大きさはひよどりか、不如帰ほど。
しかし、桜の葉に見え隠れして確かな特徴はつかめません。
やみくもに野鳥の本をめくってみますと、世に「ジュウイチ」またの名を
「慈悲心鳥」と云うのが居るのだそうな。
「仏法僧」(このはずく)「法、法華経」(うぐいす)、この「慈悲心
鳥」(ジュウイチ)とで日本の三霊鳥と呼ぶとの事です。
鳥は約一時間ほど囀ると、はたりと鳴き止み、静けさが戻ってまいりま
した。 今は妙に不器用なウグイスの声が時折聞こえる程度。
写真は二本木峠の山つつじです。
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