9月12日(木)
朝、ビビアンに催促されてベランダのドアを開けると、寒いぐらいの空
気が流れ込んでまいりました。
暑いうちは、外に出るのを躊躇っていた私でしたが、風に誘われて久しぶ
りにベランダに出てみました。
プランタンの植物たちは、何とか頑張っていたものの、だいぶ草臥れてい
て、雑草とつゆ草だけが元気に繁茂していたのでありました。
白露を過ぎ、植物たちの上に、朝毎に露が置かれるようになった今日この
頃、鮮やかなコバルトブルーのつゆ草にしばし見とれておりました。
それにしても、今年の夏はかような密やかなもの、たまゆらなものに心惹
かれる暇もなく、ただバタバタと時だけが過ぎ去っていったような気が致
します。
一昨日、長瀞の方面に葡萄を求めに出かけて参りました。
その折、七草寺の一つ、芒のお寺にも立ち寄ってみましたが、今年の酷暑
のせいか、穂も出そろわないうちに、芒の葉がひどく傷んでいたのが気に
なりました。
そういえば、来る日曜日14日が、仲秋の名月だとか。
確かに、野には葛の花が咲き、我が家の白萩も咲き始めたところを見る
と、季節はあきらかに秋の訪れを告げているようです。
路傍で芒を数本折り取り、花屋で吾亦紅と竜胆を買い求めて帰って参りま
した。 それに可愛い小さな南瓜も。
これで、今年の十五夜を祝うつもりです。
写真は、今年の春、長瀞で保護され子供動物自然公園で飼われている、カ
モシカの子供です。 産み落とされてすぐの所を保護されたと言う事で
す。 カメラは嫌いな様子です。
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