3月17日(土)
月日が巡り来れば、同じ場所に同じように花が咲くだろうと思っています。
それ故、可能な限り巡り歩いて時が刻む花暦のささやかな証人になろうと
思い定めているわけです。
面白い事に、同じ場所の同じ花の前で写真を撮って貰うと、同じ季節なもので
すから服装も同じであったりして、(長い事写真を未整理な状態にしておきま
すと)果たして何時の時代の花と私であるか判断に困る事もしばしばです。
さて、1週間ほど前になりますが、駅前の白木蓮はもう咲いただろうかと、J氏
に聞きますと、???の返事です。
毎日乗り降りする駅の大きな白木蓮の花が咲いたかどうか見過ごすなんて、同
じ季節の証人としては怠慢ではないか、などなど申し上げたわけです。
翌日、帰ってきた答えは「半分咲いて半分は未だだった」という奇妙な返事で
した。昨年は寒い春ではありましたが、風にゆれて真っ白な花がテンコ盛りに
咲いておりましたものを。
自分で見るのが一番良かろうと、外に出た折に駅まで足を延ばして、白木蓮に
面会してまいりました。
そして、おーなるほどです。
2本ある木蓮の木のうち1本は満開で、もう1本はやっと開きかけのポチポチ
で、全体でみるとボリュームに欠けて、息を呑むほどの美しさとは言い難いの
です。 これもまた今年の春の形なのでしょう。
写真は咲きかけのポチポチの方の白木蓮です。
それにしてもここ数日、寒さがぶり返して桜の花が咲こうかどうか迷っており
ます。
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