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風うさぎの日記
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nekonohi


       2月22日(土)

 この時期を春と呼ぶか冬と呼ぶかは人それぞれではあるけれど、朝6時

、黎明の空の色は浅い春の訪れを告げているようです。

深い紺青の天上。水色と鶸色(ひわいろ)の混ざる辺りに消え入るような

三日月。裸木の向こうの淡い桃色。

「枕草子」の春は曙のフレーズがふと心に浮かびます。

しかし、まだ薄暗い中を起きて仕事に向かうJ氏にとってこの時期はまだ

まだ体にキツイ時期であることは確かで、朝食は果物とヨーグルトと紅茶

といったところ。

ビビさんも早起きしてJ氏の朝食に付き合いますが、彼女の興味をひくも

のが一つも無いので何だかひどくつまらなそうです。

それでも朝食が終わってJ氏が車で出勤する時は、きまって外で寒さに震

えながらお見送りをします。


一昨日は目覚めると一面の雪の朝でした。

その雪も午前中で消えてしまいましたが、今日寄居の釜伏山の山肌には、

少し雪が融け残っておりました。

たゆたふ様な季節の狭間でございます。

そうそう、2月22日は猫の日と言う事で、ビビさんの事を書こうと思っ

たのですが、なんか日が変わってしまいました。

明日も?(今日も)寒い日なのだそうです。

これからと言う時に風邪などひいてはつまりませんよ。



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09-ume

    2月15日(日)

 昨日はValentine's Day と言う事もあってチョコレートとおむすびと

お茶を持って森林公園の花木園を訪れてみました。

夜に春一番が吹いたという事で、初夏の様な暖かさ。

数日前のあの曇天の寒さはまるで嘘のようで、コート無しの軽装で公園を

歩けるのでした。

土曜日のバレンタインズ・ディ と言う事もあって園内は若いカップルや

家族でいっぱい。

梅の甘い香りの中で、みなどこかしら幸せそうなのでありました。

私たちは「あれはツグミだ!」とか「いやヒヨドリよ!」とか毎年同じよ

うな会話を繰り返し、同じ角度から同じような写真を撮っているのであり

ました。

まだ、春の足取りはゆっくりしていますが、春本番ともなると怒涛のよう

に季節が駆け抜けていきますので、この微妙な季節の移り変わりを、今は

楽しもうと思っています。

そうそう、昨年の手作りのチョコレート、意外と不評で今年はお店で買っ

て済ませました。

まあ、私と致しましてもその方が手っ取り早くて楽ですから一向に構いま

せんのです。

      日溜まりのベンチの上に腰下ろしチョコを頬張る

             アラ還の吾ら     風うさぎ
koroneko


2月12日(木)

 立春が過ぎる頃から、あちらこちらに梅の花が咲き始めました。

今年は昨年より開花が早いように思われます。

森林公園の梅は、福寿草共々満開だそうです。

実は昨日、梅見の散策に出かけようと、少し早起きしてお弁当まで作った

のに、天候に恵まれず断念してしまいました。

やはり、梅は青空のもとでないと映えません。

買い物帰りの林の中に車を止めて、ノリ巻き弁当を食べました。

エンジンも止めたので、今にも雨の降りそうな空模様の林の中は暗く、寒

いのでした。

ポットの中のお茶だけが、何かほっとするような温かさ。

そして今日、昨日とは打って変わって、朝から実に爽やかなよい天気。

しかし、今日はJ氏の陶芸教室の日なので、私はビビと大人しく留守番で

した。 我が家の梅も世間から一足遅れて一輪2輪と花を開き始めまし

た。  梅の枝に挿したミカンに小鳥が来るので、ビビさんも気になって

仕方がありません。

それに数日前から、写真の黒猫さんが庭を訪れるようになりました。

かなり大きな猫さんで、ゆったりと落ちついたナイスガイです。

野良さんなら一緒に飼いたいぐらいですが、びびさんはしっぽの毛を逆立

ててブーブー言いまくっているので、まあ無理でしょうね。

光は春めいてまいりましたが、風はまだ驚く程に冷たいです。

風邪をひかないよう、もう少し頑張りましょう。





meziro

      2月3日(火)

 今日は節分です。

鬼は英語では「Demon」だそうですが、八百万の神々を持つ日本において

鬼=Demonと訳すのは少しばかり疑問が。

私が初めて鬼というものを認識したのは小学1年生の授業で、S子先生が

見せて下さった紙芝居「泣いた赤おに」の中でした。

以来、鬼は何かせつない孤独の影を落として私の心の隅に住み着くように

なってしまいました。

それにしても、同じ鬼の出てくる童話は「桃太郎」など色々ありますのに

小学1年生の私たちに何故に「泣いた赤おに」だったのでしょう。

授業の一環の紙芝居でしたから、当然S子先生は紙芝居を見た後の感想や

「鬼」の気持ちなどを質問してきたに違いありませんが、S子先生率いる

55名の1年生は当時、一体何をどう答えたものやら。

心に渦巻く泣きたいほどの感銘を、小学一年生の言語能力でどこまで開示

できたか記憶に定かではありません。

 
 さて、先日映画「禅 zen」を観て参りました。

中村勘太郎演ずるところの道元の生涯を描いた作品です。

当日は平日にもかかわらず、中高年の女性客で満席でした。

「綾小路きみまろ」の舞台でも無いのに一体何だったのでしょう?

ま、それはともかく「宋」に渡って師を探し求め、「如淨禅師」のもとに

悟りを得、許されて帰国するも様々の迫害を受けながら、人々の心の平安

のために曹洞宗の教えを開き広めた道元を、中村勘太郎は本当に良く演じ

ていたと思います。

映画の3分の一は中国語でした。 それに厳しい坐禅修行の所作。

役者さんてなんか凄いですよね。

学生時代「鈴木大拙」氏によって「禅」は世界に紹介され、世界が「禅」

に着目し始めておりましたが、「只管打座」。

まずは座らない事には、悟りの道も遠いものと思われます。


     凍てつきのゆるむ時こそ鬼は泣き

     豆を食み鬼を友とし茶をすする     風うさぎ
coffee-cover


       1月28日(水)

 トルコ絨毯のお店でコヒーを振る舞われた。

 たくさん砂糖を入れるのが美味しいのだと

 不揃いの大きさの角砂糖を山ほど入れようとするので

 あ、ひとつだけで結構ですと私は言い、
 
 別の客は砂糖など要りませんと断り

 ある人はどうしょうかと思巡らすので

 店主はとうとう砂糖壺をそばに置いて

 勝手に入れて下さいと接客を投げ出してしまった。

 コヒーの味はなつかしい50年前の焦げた豆味がして

 舌の記憶に涙が流れるほど、、、。

 古びた戸棚の奥から

 密かにくすねて飲んだ缶入りコーヒーの味。



 学生時代、神楽坂の「ウインドゥ」や冨士見坂教会裏の「ルノアール」

 外堀通りの「人形の家」で飲んだコーヒーはとろりと濃くて苦く

 それにたっぷりのミルクと砂糖を入れて飲んだ。

 授業から授業の空き時間をつぶす為に。

 店の名前は覚えているが、一杯幾らだったかは忘れてしまった。

 静かな音楽の流れるほの暗い空間で

 一体何を考えて生きていたのかさえも今は定かでない。



 結婚してからの我が家のコーヒーの味は

 J氏が卒業旅行に放浪したアメリカ風。

 ここのところ人生に閑けさが生まれたので

 粗挽きのキリマンジャロをドリップで淹れて

 冬の朝の澄み切った空気を琥珀色の香りで満たす。

 コーヒーポットに溢れるほど淹れたコーヒーを

 手作りのポットカバーの下にもぐらせ

 一匹の白猫と夫と

 共に暮らした歳月を

 この香りが思い出させてくれるに違いない。


 時がたてば、、、、。

 

 

 


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