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風うさぎの日記
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iwadono


     12月4日(金)

 ほぼ、葉を落とし尽くした桜の枝の辺りに、時折、きらりと光りながら

流れるものがあります。

初冬の光を受けて、目の前を横切る銀色の細い線は主を無くし、風に敗れ

た蜘蛛の糸の残骸であるようです。

さて、あれだけ見事な蜘蛛の巣を、朝毎、辛夷と槿(むくげ)と山茶花の

垣根の間に張っていた女郎蜘蛛は一体どこにいったのでしょう。

決して蜘蛛の類がすきなわけではないけれど、私の庭で共に生きることを

自分の中に許してしまった以上は、妙に気になる存在であるわけです。

 そう思っていた矢先の、昨日の雨の日、酔芙蓉の葉裏に雨をしのぐ様に

小さく張った蜘蛛の巣を見つけました。

その巣の中心に、もう何処ぞに卵を産み終えた、やせ細った女郎蜘蛛がぶ

ら下がっておりました。

あまりもの生気のなさに、足下の小枝を拾ってちょっとつついてみると、

もっさりと動いたので、どうやらまだ生きてはいるようです。

    木の葉裏が終の棲家か女郎蜘蛛    風うさぎ

 写真は、岩殿観音の秋です。

金色に敷かれた銀杏の境内を歩いてみたくて、一週間前ぐらいに訪れたの

ですが、銀杏はまだ葉を落としてはおらず、紅葉も完全には赤くなってい

ませんでした。

たぶん、昨日の雨で散った銀杏が今日あたり、境内一杯埋め尽くしている

のではないでしょうか。

















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daria


       11月28日(土)

 図書館から借りてきた2冊の本を読み終えました。

一冊は、谷川俊太郎氏と長谷川宏氏の共書、「魂のみなもとへ」詩と哲学

のデュオーと新川和江氏の「詩が生まれるとき」です。

何気なく手にした二冊の本は、谷川氏の詩に長谷川氏が短文を書き添えた

ものと、新川氏が自身の詩に詩が生まれた時の状況などを書き添え、「随

筆と詩」という形で編纂されたものでした。

 ここの所、気が付くと女性の手による本ばかり読んでいますが、女性の

書いたものの方が、ぴったりと心に添ってくるのは確かです。

男性の書いたものは7.8割は人間として共感するところがあるのですが、

後の2.3割がどうもよく解らず、凡才を恥じて何度も読み返してみるので

すが、そのうち気絶して(?)ポトリと本が膝の上から落ちてしまうこと

が度々です。

特に男性がうたう女性は、女性一般の時はもとより、恋人をうたう時です

ら、絵にかいた餅のようで(あまりに観念的すぎて)心を滑り落ちて行っ

てしまいます。

もっとも、同じ女性をうたうにしても,うたう対象が母親という存在だと

少し事情が違うようで、秀逸な歌が多いと思うのは面白いものです。


男性の詩人でも谷川俊太郎氏の詩を多く手にするのは、彼の人間的な品の

よさというか、育ちの良さというか、人生に対する居ずまいの良さという

か、そんなところが気に入っているのかもしれません。

新川氏は女性ですが、茨城のり子氏の書くものに比べると、やや硬い感じ

がします。

男性文化の中で築き上げた知性が勝っているようで、女性の感性を男性的

論理構成の中に展開しているように思われます。

しかし、一九二七年生まれの彼女は今年たぶん80歳になられるのだと思い

ますが、戦前、戦後を「詩」という言葉をかざして戦ってきたのだと思う

と、頭が下がるばかりです。

さて、さて燈火読書に親しむべき候、次は何を読みましょうぞ。

今日の写真は、「皇帝ダリア」です。

身の丈2~3メートル、花の直径20センチぐらいの巨大なダリアです。

夜の森林公園での撮影です。

huyuzakura

      11月20日(金)

 花の美しさに魅かれて、しばし見とれているとつい自分が花か、花が自

分かと、錯覚してしまう時があります。

夢見心地から覚めてみれば、自分はエプロン姿に夫のダウンのチョッキを

羽織っていたりして、どう見たって(鏡を見なくても)立派なおばーちゃ

んスタイルなのです。

ひと仕事終えたら割烹着を外し、少しは身なりなどかまえば良いのですが

家事と云うものは、どうも断続的にだらだらと続くもののようで、いちい

ち割烹着を脱いだり着たりが、面倒くさいのです。

それに、ちょっとした暇に活字を目で追ったりすると、急な睡魔に襲われ

たりするものですから、新型、旧型の風邪に備えるためにも、チョッキは

離せないというものです。

しかし、この格好、数十年前の田舎の母親のスタイルとまったく同じじゃ

ないですか。

玄関の来客に割烹着を外さず応対などしているのでは、花の姿とはますま

すかけ離れるばかり。

ところが、割烹着一枚外してみると、これが妙にスースーして、落ち着か

ない寒さなのです。
 
 とあるゲームの女の子の最初の鎧が、布のエプロンなのですから、割烹

着も女性の立派な防具であるには違いないのですが、、、。

ゲーム世界にはミスルリ銀で出来た女性にも装備可能な防具が有ります。

これが、軽くて、いかようにも加工が出来て、美しいのにそんじょそこら

の剣ではかすり傷一つ負わせない優れモノなのです。

しかし、ミスルリ銀はお金で買えるものではなく、自らの戦いの中でふと

した所から手に入るもの。

戦わない者は決して手にすることの無い鎧、それがミスルリの鎧なので

す。
 
 来るべき冬に向かって凛凛と美しく咲く冬桜は、きっと自ら勝ち取った

ミスルリ銀の鎧を身につけて居るに違いないのです。

割烹着のポケットに手を突っ込み、花をうらやむ風うさぎです。

kouyou


      11月17日(火)

 J氏が生ごみを捨てがてら仕事に出かけようとした午前8時過ぎ、冷た

い雨が落ちてまいりました。

今日一日、この雨は続くものと思われます。
 
いよいよの冬に、とうとう炬燵をしつらえました。

茶碗洗いもお湯に切り替え、下着も厚手のババシャツにと、思ったのです

が、何やら汗を吸って熱に変えるという優れモノが出回っているとのこと

で、買い求めてみました。

これが、薄いのなんのって、まるでストッキングのようで、こんなんで本

当に暖かいのか不安でしたが、薄い割に寒くないとは言えそうです。

始めて羽毛の布団を着た時のような心もとなさは感じられます。
 
さて、この日曜日は今日の天候では想像もつかないほどの暖かな日で、

寄居の中間平の紅葉と森林公園の「紅葉ミナイト」を走行100キロ余、

一気に走って250枚の写真に収めました。

その結果が、今日の一枚かとも言われそうですが、「花は紅い柳は緑」の

例えもありますれば、、、。

夜の「紅葉ミナイト」の方は、暖かな日曜で、入場料ただの日とあって、

まるでお盆帰りのラッシュのような込み具合でした。

あまり人が多いと、夜の持つ神秘感がどこかに吹き飛ぶのが残念と言えば

残念な所かも知れません。

とまれ、寒くなりました、皆様お風邪など召しませぬように、、、。





oya


     11月10日(火)

 先週は木曜日頃から、気温が緩み、過ごしやすい日が戻って来ましたの

で、チャッピーやパップと銀河の丘や、箭弓稲荷神社、こども自然動物公

園など、秋を散策して歩くには持って来いの日々でした。

多少語彙が少ないだけで、人と成りかけた魂を爆発させるチャッピーと、

未だ、真新しい靴で、懸命に大地を歩こうとするパップ。

まあ、来て良し、帰って良しとは良く言ったものです。

 今日、やっと、読みかけの長岡輝子4姉妹の本を読み終えました。

明日は雨らしいので、図書館から借りたままの残りの本を読まねばなりま

せぬ。

  写真は、それぞれに何かをみつめるの図。






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