2月24日(火)
さて、花一匁の一匁とはお金だと今の100円程度なのだそうです。
重さだと3,75g弱との事。
そうか、知らなかったな。 最も知らなくても何の不都合も無く今まで生
きてきたけれど、そう言えば、あれは小学5年生の時。
算数の時間に重さの単位が出てきた時のこと、「家族の体重を調べてくる
ように」との宿題が出されました。
早速家に帰って、祖母や父母に体重を聞いてみたものの、「はて、何キロ
ときかれてもな~? 何貫とか何匁とかじゃだめかの~?」
との答えでありました。
土間の隅に置かれてあるのは、お米の俵の重さを計る大きな量りで、今と
は違ってキロ表示のものではなかったのだと思います。
さて、翌日、大体似たような生活環境にあった我々55名のクラスメート
は、誰一人宿題をなす事ができないまま登校と相成ったわけです。
一人も宿題をしてこなかったという事で先生はショックを受けたのでしよ
う、私たち数人を選んで一時間教室に立たせたのでありました。
尺貫法が敷かれて間もない頃だったのでしょうか、弁明もつかない不条理
に10歳そこそこの心を痛めながら、1時間立ちんぼしましたっけ。
そんな若干苦い思い出の残る一匁。
ついでだから云ってしまうけれど、人権侵害だからと言って表現できなく
なった文学上の言葉の多いこと。
どんなに丁寧な言葉でも心の無い言葉の方が冷たいものだと思いますのに
ね。 古里まとめて花一匁
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