11月21日(金)
だいぶ寒くなりました。
朝、目覚めると向かいの家の屋根が霜で真白でした。
先程、しまい忘れた布団を慌てて取り込んでおりますと、遊歩道の散り残
った桜の葉に夕日が一瞬燃え上がるようでした。
目を遠くに転じると、あかみち公園辺りの木立はもう裸木で、その上に広
がる空と雲は、少し夕焼けて、寒々と冬の横顔を覗かせているのでした。
さて、話変わって今朝の話。
J氏は最近、池波正太郎とか平岩弓枝などの時代小説にハマっていて、か
なりの量を読破しているはずなのですが、読んでいる中味など、とんと口
にしないのです。
聞いても、「いや大したことが無い」との事。
大したものでもないのにそんなに読むかーと思っていた矢先、食通の池波
正太郎が小説に乗せた料理を、実際に作ったという本を「これは面白かっ
たです」といって炬燵の上に置いて行った。
(おー、敵はそうきましたか)
確かに私の作るものは最近マンネリに陥ってはいます。
昨夜などは水炊きを作ろうとして、(ラジオ講座に気を取られ)ポン酢に
するところを普通の醤油味をつけてしまいました。
「これはこれで大変美味しいですよ」
など言いながら、鳥好きのJ氏がいつもの半分しか食べなかったのは、、
まあそう云うことだったのだと思います。
で、どれどれと「包丁ごよみ」と題するその本を開いて見ますに、曰く。
秋 松茸のほうろく焼き さわらの松茸ばさみ 松茸ごはん 土瓶蒸し
お~い松茸って何?
秋はやめて、冬の料理にしよう。
冬 鮎豆腐 カキと生海苔の生姜和え 鴨と冬菜の味噌汁 新米
食べた事の無いものは作れません。
さて、今夜は何を作って旦那様をお待ちすればよいかしら?
昨夜の水炊きの残り、白菜にくるんだ春菊の色も変わり果てて、哀れな姿
になってしまっているけれど、あれも捨てずに何とかしよう。(汗)
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