車で走っていると道端の所々に無人の店が置いてあります。
建っているというより置いてあるのです。
ほどんどがうっかりすると見落としてしまうほどに地味でひっそりとしている
ものですが、このお店は妙に地味派手な店構え(?)なんです。
よく出来た案山子がにらみをきかせて立っており、店のぐるりを色とりどりの
ひょうたんで飾っています。
最初はひょうたんを売っているのかと思いました。
何度も通っていたのですが、案山子を人間だと思って立ち寄るのを躊躇してい
ました。
昨日、J氏があれは案山子だと言うのでおそるおそる立ち寄って覗いてみまし
た。するとなんと、たぬきの剥製まで置いてあるではありませんか。
でも、後ろにのっそりと立っている案山子がどうも気になって落ち着きませ
ん。昨今は雀や烏でさえ案山子にだまされないと聞くのに何とも気の小さな話
です。別に黙って野菜を持っていこうという気はさらさらないのですが、こう
いう無人の店は基本的に相互の信頼関係で成り立っているものなので、案山子
の店番というのはどうも、、、。
最も、「案山子も山の賑わい(?)」との店主のしゃれであれば、それはそれ
で、良いのかもしれません。