3月28日(水)
風は南風。 一気に春めいてまいりました。
暖房を消し窓を開けたままでも寒くありません。
開け放した窓から、鴬の忍び音を聞く事ができました。
私の口笛で真似できるぐらいの心もとない忍び音ではございましたけれど。
さて、写真は昨日枝垂桜を見物に行った慈眼寺のお地蔵様です。
風化されて、あまりはっきりはしないのですが、このお地蔵様の口元、小さく
ておちょぼ口なのに何処か人間味っぽいところが有るようです。
この大きなお地蔵様から少しお寺のほうに進んだ所に、六地蔵様が御祭りされ
ており、その側に手作りのホームページと携帯サイトの開設のお知らせのチラ
シが置いてありました。
「坂戸、慈眼寺」でヒットしますので興味のある方はどうぞ。
さて、真言宗慈眼寺24代住職大塚龍道氏の手によるそのホームページを今日
楽しませていただいたのですが、目から鱗のひとつふたつを紹介いたします。
芥川龍之介作{蜘蛛の糸」の極楽に居られた仏様は、実はお釈迦様ではなく
阿弥陀様なのだそうです。 それぞれに受け持ちの管轄というのがあるらし
いのですね。 この娑婆世界を救済下さる仏様は弥勒菩薩様なのだそうです。
ところが、仏陀の入滅と同時にこの世から姿を消されて、この次人間を救うた
めに顕われるのは56億7千万年先の事だと言われます。
おそらく、それまでの道すがら、私たちの側に居て私たちを導いてくださるの
がお地蔵様ということなのでしょうか。
私たちが死にますとまず、閻魔様に裁かれます。
それを、7日置きに様々な仏様が弁護に立って下さるのだそうです。
そして、35日目の最終弁護に立つのがお地蔵様で、なんとお地蔵様こそ
閻魔様の仮のお姿とか、、、。
裁く側の閻魔様と被告の弁護人たるお地蔵様とが同一人物!!!
ねー目から鱗でございましょう?
地獄のような娑婆世界を伴に歩いてくださったお地蔵様に、最終のこの段階で
は、なんとかお慈悲で救って頂きたいもので御座います。