6月8日(金)
銀河の丘を超えて散策しますと、鴬と、不如帰がしきりに鳴き交わしている
のが聞こえます。 谷は底を流れる小さな水の流れも見えないぐらい夏草に
覆われてしまいました。
そんな緑の谷を何やら真っ白にふわふわしたものが、幾つも幾つも谷から湧き
上がっては流れていきます。
精霊というか、けさらんぱさらんというか、なにかそんなものです。
さて、「14歳からの哲学」ですがこれはなかなか凄い本でした。
ア・プリオリとかアポステオリとかブラフマンとかアートマンとか、空とか色
とかそんな言葉を一切使わず、噛み含めるように考える道筋、存在、生と死
宇宙と科学、善と悪etc.etcを説いているのです。
「41歳からの哲学」に見受けられるようなジョークもブラックユーモアも
抜きで、これからの若い魂に正面から真摯に向かい合ったものです。
14歳という年齢でこうした人生の先達に出会えた人はきっと幸せです。
私などは考える事の煩雑さに負けて、放棄してしまった「思い」が累々として
人生も終わり近くなって来ていると言う有様です。
まあ、考えるに遅すぎる事は無いと言いますから、これからせいぜい頑張る事
と致しましょう。
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