夏の眼差し

　　　　　　　　8月11日（土）

　今日も暑かったです。

えっと、近くの　K　気象台によると37,8℃だったとか。

それって、高熱にうなされている時の人間の体温じゃあないですか。

ちょっと何所にも出かける勇気も起きず、J氏の観戦する熱血甲子園を

椅子に寝転がって付き合う事にしました。

寝転がっていると、桜や柚子や槿（むくげ）の葉のまにまに、夏の空が

のぞいています。　それに時折何故か、枝から枝に慌てふためいて飛び交

う蝉の姿。

あまりに暑いので、お買物は夕方にしようと思っていましたのに、昨日病

院で出された薬を、早く薬局で受け取るようにとの電話が入りました。

薬局も夏休みに入るのだそうで、リミットは今日の１時PMとの事。

そうかそうか、世の中は民族大移動の季節に入ったのですね。

と、いう事で、意に反して日中の１番暑い時間帯に外出することになりま

した。

しかし、まーどうでしょう、こう暑いと自分でも何を書いているのか分ら

なくなってきています。

ただ、言えるのは遍く慈愛の元の太陽も過剰すぎると、ちと迷惑で、夕日

さへ悪魔の眼差しに見えて来るというものです。

　

任務完了（猫番？の）

　　　　　　　8月9日（木）

　白と黒の2匹の猫たちの仲裁役で数日が過ぎてしまいました。

気がつけばもう立秋との事です。

とはいえ、長梅雨のせいでやっと盛夏到来という気がします。

焼けつくようなベランダに梅を干しました。

４５度の焼酎殺菌がきいたのかカビ一つ発生せず、まずまずの出来です。

昨夜夜露にあて、無事３日間の土用干を終えた梅を、カリカリに干しあが

ったシソの葉と一緒に梅酢に戻しておきました。

これで上手くいったら、来年は３キロぐらいは挑戦しても良いかもしれま

せん。　　旅行を終え猫を迎えに来た次女さんに自慢してみると、昔

田舎の祖母に梅干作りを教わった事があるのだそうな。

子供の頃梅干しを作りたいと思った人間は、大概そのうち庭の片隅に梅を

干したりしているものです。

　さて、今日は長崎の原爆忌でした。

青い抜けるような空に鐘の音が鳴り響き、終戦６２年目の式典です。

　窓近き蝉も　黙祷　原爆忌

　原爆忌　報ずる紙に梅を干す

　　　　　　　　　　　　　　　　　風うさぎ
　　　　　　　　　　　　　　　　

利根の川風

　　　　　　　８月２日（木）

　昨夜は十六夜過ぎの、月齢17.6の月が歪んだ容で空に掛かっていまし

た。　何だか、ずいぶんお久しぶりのお月さまです。

遅い今年の梅雨があけました。

空は青いし、車は値上がりしたガソリンで満タンだし、そうだ「利根川」

を見に行こうと言うことになって、埼玉と群馬の県境まで行ってきました

。　台風が九州四国に近付いているせいもあって、空の風景がドラマティ

ックです。　　こんな夏空を車窓に覗きながら走ると、ちょっとした県境

まででも、何か旅に出たような気持ちになるので不思議です。

「荒川」はよく見る機会がありますが、利根川は中々見るチャンスに恵ま

れないのです。　　昼過ぎ利根川に架かる橋を渡って群馬側から河原に降

りました。

草いきれのする利根の河原を殿様バッタをおどかしつつ歩いてみました

が、いやー暑かったのなんのって。

富士山と一緒で川もあまり近づくと川の流れが草叢に隠れて見えなくなる

というのも、笑える発見です。

早い話、梅雨明けに浮かれた１日でした。

戦い明けて、きのこ色々

　　　　　　　　７月３０日（月）

　　昨日は参議院選の日でもあり、私の誕生日でもありました。

朝、下に降りずに部屋でぐずぐずして、ラジオを聴いていると珍しく朝食

の支度が出来たとのお呼びがありました。

コヒーも淹れてくれたりして、お～っ、なんかお祝いをして下さっている

みたいです。

で、朝食を済ませると、近くの選挙所まで歩いて選挙に行って来ました。

歩道の植え込みに蝉の抜け殻がたくさんついていたので、数個胸に留めて

みたりしながら。

だけど、さすがにそのまま投票場に入るには気が引けて、学校の植え込み

に戻しておきました。

夕方から雷を伴なったものすごい豪雨。

１００万本のバラの代わりに、赤とピンクのカーネーションを戴き、夜は

家で２人だけのパーティ。

赤ワインでお祝いしつつも気はテレビのニュース速報に向かって、気もそ

ぞろです。　　何年か前にも全く同じような誕生日がありました。

平和憲法を守ってください。　掛けた年金はちゃんと下さい。

国民の生活を守ってください。　　私のお願いです。

そして、一夜明けて今日。

内容はともかくとして、一応自民体制に国民はNOの態度を示したようで

す。　　　今日も凄まじい雷と雨。

雨が止んで裏山を散歩しました。

写真はきのこ。　　　きのこもいろいろです。

蝉の事など

７月２７日(金）

　先日来、蝉のなきがらが庭や玄関やらに落ちているのを目にします。

一昨日あたりからやっと、雨の切れ間に蝉の声も聞こえるようになりまし

たが、梅雨の明けるのを待てず、この世に自己存在の声を立てる事もなく

力尽きて落ちて行った蝉も有ったと言う事です。

次女さんから（ハエの大きさの）蝉のペンダントを頂きました。

誕生日のプレゼントです。

（ハエと言うなー！）と彼女はノタマッテおりましたが、勿論もちろん

蝉でございますとも。

それに蝉の実物大のペンダントを胸から下げるのも良い趣味とは言えませ

んから。　本当に有難いことでございます。

１昨年前、長女さんからも台湾土産に蝉を頂いた事がありましたが、それ

もこれも声挙げぬ間に落ちて行こうとする母親への無言のエールであると

受け止めております。

写真はもうすぐ９ケ月になる赤さんです。もう赤さんの域から出ようと

しております。今はものの仕組みの研究に余念がありません。