5月12日(火)
森光子さんが演じる「放浪記」が2000回を記録したそうです。
彼女も来年には御年90歳を迎えるとの事で、何とも、何時までも若々し
くお元気な事でございます。
以前、図書館で「林芙美子詩集」に出会い、彼女のなにものにも拘束され
ない自由で新しい詩の表現法に驚かされたものでした。
今から100年ほど近く前、時代的にもかなり閉塞的な時代であったろう
に、貧しさや性差別、様々な世の軋轢に悩みながらも、一途な情熱に任せ
て駆け抜けていくような詩でした。
ただ小説となると、話は違って「放浪記」を完読するのに普段の3倍も時
間が掛ってしまいました。
一人の女性が、不遇の時代を何事にも負けずに、たくましく生き抜いて行
く話ではありますが、私との精神的な共通項が全く無いのです。
今のこの時代に、演劇「放浪記」が2000回の公演を重ね、たくさんの
人々から支持されてきたと言う事ですから、森光子さんの演じる林芙美子
に、今の私たちに通じる何かが隠されているのやも知れません。
あるいは、演出家の力?
写真は5月9日(土)の東秩父ふれあい牧場です。
連休が終わったとはいえ、3日も続いた雨上がりの土曜日。
鯉のぼりが元気に泳ぐ牧場に、沢山の子供連れの家族が遊びに来ておりま
した。 澄んだ心地よい5月の風に心洗われた一日でした。
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